22 Jun. 2000

Interdisciplinary

 セメスターが終了して人気のなくなった大学から見える山々はすっかり濃い緑になってきた。今日のL3Dミーティングは認知科学インスティチュートの方からの参加者が多く盛況だ。しばらくコンピュータサイエンス系の研究会が続いていたが、今日のテーマは中学校におけるコンピュータ授業を録画したビデオテープを素材にした研究で、中学生のコンピュータに対する理解のプロセス分析だ。認知科学系の参加者が素材になっている中学生の発言や行動のディティールにこだわる質問を繰り返すのに対して、コンピュータサイエンス系のメンバーは実験そのものの枠組みや検証可能性についてこだわりを見せる。一見かみ合わないようでもあるが、しだいに学際の境界線上にあるいろいろな問題が形をもちはじめてくる。日本の学際研究というものが、単なる異業種交流という以上の意味と内容をもっているのかについても考えさせられた研究会だった。誰が貼ったのかポスターのアインシュタインは知らん顔をしているようでおかしかった。研究会に触発されて、いくつか文献を探しに大学図書館によってから帰宅する。

21 Jun. 2000

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